抗うつ薬「レクサプロ」記録


事前に言っておくと、この記録は個人のもので、薬の効果や副作用には個人差があると思います。

あと薬事法とかで問題があればこの記事は消します。

 

去年の10月末頃から抗うつ薬「レクサプロ」を飲み始めて8ヶ月ほど経ちました。

正確にはレクサプロのジェネリックなのですが細かいところは一旦気にしないこととします。

飲み始めた去年の夏は、病みに病み、本当に酷い精神状態であったことを覚えています。

政治や他人への批判であふれるSNS、不安を煽る見出しの数々、生成AIの登場、偶然伸びた動画への匿名コメントの数々。

その不安から逃れるために、薬を飲み始めました。

 

結果から言えば、薬を飲み始めたのことはは私にとって正解でした。 それ相応の副作用もあったものの、それでも尚、私には飲んだ意味があったと言えます。

ですが、効果や副作用によるデメリットも事前に調べていたものより大きく、世間的に知られている、平均的な効果や副反応だけでなく実体験に基づいた詳細な感想も必要と思い、変化が落ち着いた今、記録を残そうと思いました。

 

抗うつ効果について

まず、抗うつ効果が出始めたのは飲み始めて1〜2ヶ月くらい経った頃でした。 効果が出始めてからは期待通り、不安を感じにくくなっていったように感じます。

「些細な失敗で不安を抱え続け、作業が手につかない」、「不安のせいで好きなことに集中できない」ことは減り、「開き直り作業を再開する」、「不安を煽るニュースをあまり気にせず、すぐにミュートにする」ということができるようになりました。

もちろん全く不安を感じなくなったという訳ではありませんが、これまで不安を感じやすく、頻繁に生活に支障をきたしていた頃から変わり、以前のように普通に生活できるようになりました(不安の感じ具合は主観で絶対的に感じやすいという自覚は有りましたが実際はどうかしらない)。

不安を感じにくくなることで「頭から離れない」ということも減るので、悩み続けることが原因で集中できなかったり、眠れなかったり、覚えている間ストレスを感じ続けることが減り、かなり多くのストレスを減らすことができました。

ただこの薬の原理は「不安を感じる受容体の働きを抑える」だったとおもうのですが、そういう原理は知っていても、何故不安を感じにくくなったのかは「薬が効き始めたからだろう」という漠然とした感覚しかありませんでした。

 

副作用について

ここまでは飲むことを検討している人が求めているであろうメリット部分になりますが、もちろんデメリットもあるので飲む必要がなければ飲まないに越したことはない思います。

むしろメリットは期待通りだろうと思うのでここからが重要になると思います。

 

効き始めるまでに時間がかかる

まず、抗うつ作用が効き始めるまでにはそれなりに時間がかかります。 一時的な不安であれば、後述するデメリットも考え服用するのはやめたほうが良いでしょう。 効果が出るのは遅いですが副作用はすぐ出てきます。

私は少し早く、服用1ヶ月くらいから効果が出始めましたが、この薬を紹介している記事では「2ヶ月は服用を続ける必要がある」用に書いてあるものが多いように感じます。

原因が短期的なものであればおすすめはしません。

失恋や仕事のミスのような原因がある不安を感じている人には向いておらず、性格的に不安を感じやすい人に向いているものだと思います。

 

睡眠への影響

そして、酷いのが先程も述べた睡眠への影響です。

薬を飲み始めた時期より少し前から就寝時間を平均AM2時からPM23時まで早め始めていました。

眠りにつくのは他の服用している薬の効果もあってか問題はありませんでしたが、就寝時間を早めたにも関わらず朝は元々弱かったものがさらに弱くなりました。

普段通り朝8時に起床はできても、午前中かなり眠気と戦うことになりました。 昼休みに30分程度の仮眠を取ることでようやく午後がどうにかなる程のものでした。

顔を洗ったり、廊下で壁に寄りかかったり、コーヒーやエナジードリンクを飲んだり、時にはトイレで10分程度仮眠を取ったりもしましたが、紛らわせることはできても眠気を覚ますことは全くできませんでした。

これは抗うつ効果が出始めてもしばらくは続きました。 8ヶ月経った現在ではそのような眠気に悩まされることはありませんが、これは興味本位や一時の感情で始めるには大きすぎる代償と思えました。 失敗からくる不安を抑えるために薬を飲んでいるのに、薬からくる睡魔が失敗の原因になっては元も子もありません。

 

性欲の減退

次に性欲の減退です。 これは今でも続いています。あまり直接的な言葉はこのサイトにふさわしくないので、遠回しに言うと、 六分の一 何のことかは察していただきたいのですが、頻度がだいたいそれくらいになりました。 性を生きがいにしている人には支障になるかもしれません。

頻度だけでなくかかる時間も圧倒的に長くなりました。自分は元々(多分)早い方だったのですがかなり遅くなったように感じます。もともと、早ければ2,3分だった人間がちょっと腕が疲れてもまだってくらいの時もあるくらいでした。 人によっては全然できなくなるかもしれません。

ちなみに遅くなったからと言って快楽が長く続くわけではなく、単に感度が弱くなった感じです。

人によって差が有り、それがデメリットと感じるかにも差があるかもしれませんが、私にとって一つの趣味を楽しむ頻度が減ってしまったという意味ではマイナスですが、他にも趣味はあるのでそちらに時間を割けるようになったという意味ではプラマイゼロといったところです。

ですが、私のDLsiteとFANZAには現在大量の音声作品が積まれています。 これを崩すペースは確実に落ちるでしょう。

 

不安を感じにくくなるというデメリット

そして、これは副作用では無く効果によるデメリットですが、そもそも不安を感じるというのは必要なことであると思うのです。

不安を感じるからこそ、作業の出来が心配になり、何度もチェックしたり慎重に確認や調査を行うことが増え、丁寧に作業を行うことができます。

不安による精神的な影響で悪影響が出る場合もあるでしょうが、特に意識していない場合では抗うつ薬で不安を感じにくくなった状態では作業の丁寧さに欠け、ミスが出やすいと感じました。

これは実際に失敗してみないと分からないことだったと思います。

どこのサイトにも副作用として出る体への影響は書いてありますが、その効果が最終的に目的を果たせるのかまで考慮されていないと思います。

 

まとめ

私が主に感じた効果・副作用は以上です。 他にも副作用が出ていたり、私が気づいていない変化があるかもしれませんが、飲み始めてからだいぶ時間が経っているので他に大きなものはないと思います。

抗うつ薬を飲むか迷っている人は、以上のメリット・デメリットを参考に自分の状態が本当にそれが必要か考えることをおすすめします。 本当は必要がない場合、デメリットに悩まされるだけになることも十分ありえます。

特に不安を感じにくくなることは社会的に良くない行為や犯罪でも不安を感じないとストッパーが外れてしまい、正常な善悪の区別がつかなくなる可能性もあります。

必要がなければ飲まないに越したことはありません。お金もかかりますからね。

個人的な必要な人の基準

飲むか飲まないかの基準ですが、不安で生活に支障が出ているのであれば、服用することは適切だと考えます。これは病気や障害の基準と同じです。

夜中に叫びたくなる、嫌なことが忘れられず一日中・それ以上の期間集中できない・眠れない、ストレスで散財や過食が止められないなどの症状がある場合です。

 

薬の効果に対する記事は多く存在しますが、病院などの記事が多いので、実際に使用した人の声も残そうと思い書きました。

広告収入や宣伝、SEO効果を目的にした記事が多い世の中ですが、この記事のような情報を探している人のためになれれば幸いです。

  そして最後に改めて言っておきますが、あくまでこれは個人の体験に基づく記録なので、人によって個人差があることを理解してください。

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